アルティメットエキサイティングファイターズ 〜集いし鋼鉄の勇者達〜
    〜第5話 6大決戦〜
    各々がウォーミングアップと題して試合を開始しだした。特設に作られたリングに率先して
   上がる面々。ウォーミングアップからしっかりとした試合など。
   特にオールロスレヴとフリハトの面々が入り乱れて戦う所から、ある程度はお互いを理解した
   ようである。

ライディル「マスター、早速防衛戦を展開したいのですが。」
ヴォリスTJ「分かった、相手は誰かな?」
サーベン「・・・実はまだ相手が決まっていないんですよ。」
    戦いたい一心から試合を申し出るが、肝心の相手がいないライディル達。急遽サバイバル
   タッグチャンピオンに対抗する相手を募りだす。
デェルダ「では私達が対抗します。」
メアリス「私もお手伝い致します。」
リルガス「妹ばっかりにいい役させられないしね。」
   完全な熟女チームであろう。未婚だが格は既に母親であるリルガス、既に母親で存在感がある
   デェルダとメアリス。3人ともロスレヴを代表する手練れの猛者である。
チェブレ「おお、やり甲斐があるわい。」
デェルダ「お手柔らかにお願いします。」
   恐縮気味に挨拶をするデェルダ。しかしその体躯からはファイターとしてのオーラが恐ろしい
   ほど放たれており、この試合がいいものになるのは言うまでもない。
メルアTU「では試合は次の通りです。試合はイリミネーション・タッグ、形式はトルネード6マン
      タッグ3対3。タッチによる交代なし。ルールはKO・ギブアップ・DQ適応。リング
      セレクトはヴェンジェンスです。」
サーベン「うぉーーーーやったるでーーー!!!」
   我先にと特設ステージへ駆けて行くサーベン、その後にチェブレ・ライディルが続く。対戦者
   であるデェルダ達はその姿に小さく笑い、こちらは歩いてステージへと向かって行った。

ガラリア「マスター、私も防衛戦を行いたいですが。」
メルアTU「分かりました。お相手はどなたですか?」
ガラリア「孫のミラリアとフューリエにベルトを託したいのです。できましたらチャンピオンを2人
     にあげて下さい。」
    意外な発言をするガラリア。サバイバルチャンピオンである彼女がタッグチームと戦うと
   いう事になる。言い換えればハンディキャップチャンピオンバトルであろう。
ミラリア「ちょっと待ってよお祖母さん。戦うからには正々堂々とやりたいわよ。」
フューリエ「私は構いませんので姉と対戦を。」
ガラリア「いいえ。勝敗以前に、私のサバイバルチャンピオンという意志をしっかりと受け継いで
     頂きたいのです。」
メルアTU「となるとハンディキャップチャンピオンバトルになりますが?」
ガラリア「構いません。」
   心が座っているガラリア。反論する双子の孫の説得も聞かず、ただ黙って試合の申し入れが
   通るのを待ち続けている。
    戦闘力だけを見れば祖母のガラリアも孫のミラリアとフューリエも互角である。つまり人数
   が少ない方が完全に不利だという事だ。
   そんな戦いはしたくないと孫の2人も言い切っている。両者とも話が通るのを黙って待つのみ
   であった。

ヴィドリーガ「ガラリア嬢、埋め合わせに俺を使いませんか?」
    そんな緊張した場面にヴィドリーガが介入する。ディルヴェズと同じくフリハト側で活躍
   する猛者である。
ガラリア「しかし悪いですよ。」
ヴィドリーガ「お構いなく。ディルヴェズ殿も自分と同じ立場なら、必ず動きますよ。」
   そう言うとディルヴェズを見つめ小さく頷く。ヴィドリーガの目配せに同じく頷き返した。
   フリハトの世界で修羅場を経験した両者だからこそ、解り合える存在なのであろう。
ガラリア「・・・分かりました、お願いします。」
   ガラリアはようやく首を縦に振る。ミラリアとフューリエはこれなら戦えると言わんばかりに
   安心し、介入してくれたヴィドリーガに敬意の意を表した。
メルアTU「では試合内容の確認をします。試合はイリミネーション・タッグ、形式はトルネード・
      タッグ、タッチによる交代はなし。ルールはKO・ギブアップ・DQ適応がします。
      リングセレクトはノーマーシーです。」
    ガラリアはヴィドリーガ・ミラリア・フューリエと共に指定されたリングへと向かう。その
   最中、ガラリアは何やら考えている様子。どうやら試合以外にも別の決意があるようだ。
ヴォリスTJ「マスター、先発の試合が開始できます。」
ミスターT「了解した、では観戦するとしよう。」


イリミネーション・タッグチャンピオンバトル登場+試合動画

    (イリミネーション・タッグチャンピオンバトル終了)
    やはり火力の差ではデェルダ達には勝ち目はなかった。ライディル達は目立ったダメージを
   受けず、サバイバルタッグチャンピオンの座を守り抜く。
ライディル「何かを背負うというのは物凄い力になりますね。ベルトには執着はありませんが、これ
      ほど励みになる重荷は他にありませんよ。」
ミスターT「お前さん達は戦うという一点に心を据えている。この一点が曇らない限り、ベルトの
      魔力には踊らされないだろう。」
サーベン「危なくなったらマスターに助け船を出しますよ。」
   サーベンが冗談半分本気半分で語る。しかしこのような事を言える間は問題はないであろう。
    リスペクトもしっかり忘れないライディル達。デェルダ達に手を差しのべ、安否を気にして
   いる。この心構えがあれば、先ほどの件も全く問題ないと確信できる。
デェルダ「十分戦えました、満足ですよ。」
メアリス「流石娘達が慕う訳ですね。」
リルガス「今度はディーアと一緒に挑もうかしら。」
   戦える事に生き甲斐を感じる彼ら。戦いを終えた瞬間こそが、安らぎの一時なのであろう。
   しかしそれでも戦いからは離れる事はできず、再び戦場へと身を投じてしまうのだ。
   それはレイヴンであれファイターであれ、世界が違えど同じ事であろう。

ビィルガ「では我々も動くとしようか。」
    ビィルガが戦いを行う様子である。彼はミスターTに目配せをし、それに小さく頷く。内容
   までは聞かされていないようではあるが、一同を活気付ける戦いをする事は確かだろう。
ポーレス「ではゼラエル氏・デヴィル氏・タシェール氏・メルディーヴェ氏・ディヴディアル氏、
     指定リングまでご同行を。」
ゼラエル「何をやらせようってんだ?」
ビィルガ「悪陣営を統括する者として誰が一番かを図りたい。まさか自分が他の者よりも低いレベル
     だとは思っておるまい。ここでその実力を見せて貰おう。」
    指名された5人は彼の意図が全く理解できない。仮にチェアマンとして大活躍できても、
   その実力は自分達よりも低いのは確かだ。
   現に先程ミスターTと対戦したゼラエルの戦闘力はかなりのもの。それに他の4人もゼラエル
   に勝るとも劣らない実力を誇っている。
   ビィルガが彼らと戦って何の利益があるのか、5人は全く把握できていなかった。
デヴィル「で、あんたが負けたらどうするんよ。」
ビィルガ「私が負けた場合は以後表に出ず、催しの企画者に専念しよう。だが私が勝った場合、お前
     達は我々の下となり動いてもらう。」
ゼラエル「へぇ、それは頭に来る内容だな。言うなれば俺らを統括して一大組織を築こうという魂胆
     だろ。」
タシェール「その提案呑むとする。しかし後悔するなよ。」
   ビィルガが自分達の上に立つという事に憤りを感じる5人。ゼラエルを筆頭に怒りの表情を
   浮かべ、彼の提案を受け入れる事にした。
ポーレス「GM、この試合形式を。」
メルアTU「了解です。内容を告知します。試合はサバイバル。形式は6マン・バトルロイヤル。
      ルールはKOのみ。リングセレクトはサマースラムです。」
   ビィルガを中心に、ゼラエル・デヴィル・タシェール・メルディーヴェ・ディヴディアルが
   指定されたリングへと向かう。どうやら波乱の幕開けとなるかも知れない。

    他の面々もこの試合の動向がどうなるか気になるらしく、各々が行っているバトルを中断し
   そちらを窺う事にしたようだ。
   意外な場面で現れたビィルガ達。そして直ぐさま行動に移れる要領を持つ。彼のチェアマンと
   いう肩書きは、あながち偽りではなさそうであった。


サバイバルバトル登場+試合動画

    (サバイバルバトル終了)
    驚くべき事にビィルガが他の5人を下して勝利した。倒されると思われる瞬間は多々あった
   が、正に執念の如く勝利を掴んだと言っていいだろう。
ビィルガ「約束だ、我々の下で動いて貰うとしよう。」
   これには5人は逆らえない、確かにビィルガが勝利したのだから。それも凶器などの武器を
   一切使わず肉弾戦での勝利ともなれば、その実力と運は本物と言えるからだ。
   渋々ではあるが、ゼラエル達はビィルガの下に動く事となる。
ビィルガ「さて、まずは他の悪陣営軍団を統括するとするか。逆らう者は直接私達が戦い、実力の
     下で従ってもらう。」
   どうやらビィルガは独裁組織を築き上げようと画策したようだ。その先駈けとして、悪陣営の
   中でリーダー格のゼラエル達を配下にする戦いを繰り広げた。
   意外な結果に他の面々も驚いている様子で、今後どうなるのかと行く末を見届けたくなった
   ようである。


イリミネーション・タッグチャンピオンバトル登場+試合動画

    (イリミネーション・タッグチャンピオンバトル終了)
    こちらはビィルガ達の戦いが終わった後に催された。やはりビィルガ達の方がインパクトが
   あったようで、こちらの試合を観戦したのはミスターTなどのGMと一部の面々だけである。
   結果はガラリアとヴィドリーガのペアがミラリア・フューリエの双子を下し、チャンピオンの
   座を守り抜いた。
ヴォリスTJ「ではガラリア嬢とヴィドリーガ殿にベルトを贈呈する。」
   ヴォリスTJが代表のガラリアにチャンピオンベルト2つを渡す。しかし彼女はそれを負けた
   ミラリアとフューリエに手渡した。2人は祖母の行動に呆気に取られている。
ガラリア「勝敗云々以前にこうすると決めていました。今度は貴女方がこれを守り抜いて下さい。」
ミラリア「でもお祖母さん・・・。」
   意議を唱えようとする2人の唇にソッと手を指すガラリア。首を横に振り、構わないと2人を
   見つめ力強く頷く。
フューリエ「分かりました。お祖母さんの意志、確かに受け継ぎます。」
ガラリア「頑張って。」
   腰にベルトを巻き付け、意志を受け取ったというアピールをするミラリアとフューリエ。その
   姿にうんうん頷くガラリア。試合を始める時から勝敗以前に受け継がせようと思っていたよう
   である。
ガラリア「申し訳ありませんヴィドリーガ様。」
   詫びようとするガラリアの唇に、彼女が孫達にしたと同じくソッと手を指すヴィドリーガ。
   一部始終を見つめ、何も言う事はないと行動で示した。
ヴィドリーガ「分かっています。参戦を申し出たのは俺の方ですし、全て貴女のしたいがままにして
       下さい。」
   そう話すと3人を見つめる。3人は彼の厚意に深く感謝し、頭を下げるしかなかった。

ガラリア「ディルヴェズ様、ヴィドリーガ様は普段からこのような方なのですか?」
    試合を終えて休憩を取る4人。そこに見事な試合だったと激励にくるディルヴェズとその縁
   の者達。
ディルヴェズ「普段は紳士的に、戦いでは修羅の如く。自分に厳しく妥協はしません。」
ヴァルラーム「本編ではストーリーの後半からの登場ですが、私達以上に勇猛果敢に戦いますよ。」
   彼を誉めるディルヴェズとヴァルラーム。恐縮そうにするヴィドリーガが何とも言えない。
ヴィドリーガ「俺は世界観や世間体・種族は一切気にしません。同じ生命体なのですから。そうです
       よね、ディルヴェズ殿?」
ディルヴェズ「そうだね。」
ミラリア「世界観と世間体は分かりますが、その種族というのは一体?」
メルシェード「ファンタジーだからこそ成し得る種族。言うなればモンスターと同じですね。」
   メルシェードの言葉に意味が分からないミラリアとフューリエ。その意味を詳細に述べてくれ
   と、彼は真のGMのミスターTに助け船を出す。
ミスターT「俺じゃなくともディルでよかろうに、まあいいか。ACの世界観では人間がメインだ。
      しかしファンタジーともなれば人間だけが生きるとは限らない。オーガ族やエルフ族・
      竜族や人工生命体など。そうだな・・・ACにちなんで機械生命体というのもいいかも
      知れない。」
ディルヴェズ「き・・機械ですか・・・。」
ミスターT「例えだよ例え。ちなみにここでは全員が人間の姿をしているが、あそこで戦っている
      グレスとアルビスのオリジナルキャラは本来なら人間ではない。グレスはオーガ族・
      アルビスはダークエルフ族だ。イザルスも人の姿だが、クリアーヒューマンという種族
      だよ。」
   ロスレヴ所属の面々のイザルス・グレス・アルビスの3人がサバイバルバトルを行っている。
   しかしその3人のオリジナルは人間ではないと告げた。どう見ても人間である彼らが人間では
   ないという事に驚愕するオールロスレヴの面々。
フューリエ「何だか完全にイレギュラーですね・・・。」
ミスターT「だな。」
   呆れ返っているオールロスレヴの3人を見つめ、フリハトの面々も呆れ返っている。しかし
   これが世界観の違いというものであろう。
   フリハトの面々からすれば、ロボットを操るオールロスレヴの面々は異様にしか見えない。

ミスターT「ああ、今回の一件で新たに世界を開拓するつもりだ。他にもオリストは考えてある。
      名前がダブってしまうのがネックだがね。」
    今後追加される面々が更に別世界から登場するかも知れないと告げられ、その場にいる一同
   は呆気に取られる。そして創生者としての力がどれだけ大変かという現実を窺い知った。
女性「マスター、ビィルガ氏とゼラエル氏が揉め事を起こされたようです。」
   全く見覚えのない女性が一同の前に現れる。その出で立ちはミスターTと同じで、顔は彼と
   同様に覆面をしている。
ミスターT「紹介しよう。雑務などで忙しい場合に備えて、代理となる別の人物を呼んだ。ビィルガ
      達と同様、本陣営には属さない真のGM。通称ミスEとしておこうか。」
ミスE「よろしくお願い致します。」
   頭を下げるミスE。それ以前に彼女の名前に呆気になる一同。彼もそうであるが、考える事は
   分からないといった表情を浮かべている。
ミスターT「ほらそこ、悩まない。」
   心中を見抜かされ、苦笑いを浮かべる面々。流石は自分達を知り尽くした存在だと、呆れ返る
   しかなかった。
ミスターT「ちなみに彼女とヴォリスTJ・メルアTUのロジックは全く同じだ。操作する私自身が
      扱いやすいようにな。男性と女性とでは一部ロジックは異なるが、それでも殆ど変わり
      はない。」
   外見だけで判断はするなと諭すミスターT。自分達は決められたロジックでしか動けない存在
   ではあるが、真のGMともなれば生身の人間が動かす事になる。
   GMとしての特権といえばそうであるが、何だか卑怯ではと思う一同であった。
ミスターT「余談だが、COM操作で私達を動かすと全く弱い。カスタム化されたロジックはCOM
      には扱い難いようだ。」
   彼は真のGMとて全知全能ではないと告げる。所詮決められたロジック以上の動きはできない
   存在であるからだ。それは仕方がない事である。
ミスターT「コミュニケーションもいいが、スパークリングも忘れずにな。何かあったら私か他の
      GMに何でも相談してくれ。」
   そう語るとビィルガの元へと向かうミスターT。多岐に渡る雑務に追われる姿は大変だと、
   この場にいる一同が思う。

    別場所のトレーニングルームに悪陣営が集結し、ビィルガ達に詰め寄っている。彼の独裁的
   な管理に反発し、力ずくでも逆らおうというものである。
   特にその中での中心的な存在は、ゼラエル・ベロガヅィーブ・ライガスの3名であった。
ベロガヅィーブ「戦いを盛り上げる存在として使われるのはいい。しかし納得がいかんっ!」
ゼラエル「さっきの戦闘の敗北は認める、貴様の下で動くというのも構わない。だが相手に対して
     少しでも敬意を示さない、その態度がむかつくんだよ!」
ライガス「悪だからってあまりなめると潰すぞ。」
ビィルガ「必要なのかね、悪に対する敬意というものが。」
   凄みがある3人の発言に全く引かないビィルガ。それどころか普段は大人しそうな表情の彼が
   鬼のような形相に変わっているのが驚きである。完全中立という人物はこういう場面が多い。

ミスターT「やはり揉め出したか。」
    暫くしてミスターTが彼らの元へ駆け付けて来る。その時は既に一触即発に近く、場外乱闘
   は避けられない状態だった。
ミスターT「戦いで決着は着いたのだろう。何を揉める必要がある。」
ゼラエル「こいつの態度が気に食わん!」
ミスターT「人それぞれだと思うが・・・、まあ言い合いよりも戦いで白黒着けるんだ。」
   事の発端の人物を集め、戦いで決着をと勧めるミスターT。もちろんだと言わんばかりに、
   ゼラエル・ベロガヅィーブ・ライガスはビィルガと対戦する事を決めた。
   対するビィルガはポーレスとラビュヌを引き連れて戦うようである。この戦いで白黒が着くか
   どうかは不明であるが、今は戦わせなければ怒りが沈む気配がなさそうだ。


臨時ハードコアバトル登場+試合動画

    (臨時ハードコアバトル終了)
    結果は完全に決まった。ゼラエル達の一方的な有利での勝利である。ベロガヅィーブだけが
   軽いダメージを負ったが、それ以外は殆ど無傷に近いようである。
   ビィルガ達は完全に深手を負っており、ポーレスなどはライガスの決め技でKOを食らい失神
   していた。
    エリーデとファナWのベルトを奪った時の戦いとは異なり、3人が一致団結しての戦いで
   ある。純粋に戦いのみ・勝利のみを考えていたゼラエル達、純粋な強い決意を持って戦いを
   していないビィルガ達。勝敗は明らかに見えている。
ライガス「なめやがって、俺達の足元にも及ばねぇじゃねぇかよ。」
   罵声を浴びせるライガスだが、攻撃まではしない所を見るとそこは弁えているようである。
   ゼラエルとベロガヅィーブも同じく相手を見下しているだけだった。
ゼラエル「テメェはテメェで勝手に陣営組んで戦ってろ。俺達は俺達でやらせてもらう。善陣営と
     三つ巴になるだろうが、まだ彼らに潰される方がマシだ。」
ベロガヅィーブ「何時でも相手になってやる。」
   勝利した3人に悪陣営の面々が歓声で讃えた。バラバラだった各々の心が1つになり、ここに
   新たな悪陣営が誕生したといっていいだろう。

ライア「今後どうなるんだろ。」
    一部始終を見ていた一同。結束を固めた悪陣営の強さに、軽い違和感を覚えているようだ。
マイア「私達も普段からの団結を見せ付ければ言いだけの事よ。戦う意志・勝利しようとする決意は
    彼らには劣らないわ。」
   悪陣営の団結が善陣営の団結を促進させている。元から団結に関しては何も心配要らないと、
   オールロスレヴの面々は気にもしていないようである。
    しかしフリハトの面々はそこまでの団結が持てないようで、どうしたらいいかと悩んでいる
   様子である。もっともオールロスレヴほどストーリーが確定していないのだから、団結しよう
   にも出来ないのが実情ではあるが。

    そんな中、ミスターTは手帳に今の勢力図を書き示す。
   団結で結束が堅いオールロスレヴの面々。多少団結が緩いが戦闘力は強いフリハトの面々。
   今まで以上に結束を固めた悪陣営の面々。そしてビィルガ達イレギュラーの面々。

    今後の展開が予測できなくなりつつあると、勢力図を書き終えて思うミスターT。ここに
   別陣営の面々が加われば、更に戦いは変わるであろう。
   一同の目覚めだした意志に嬉しさを抱くようであるが、今まで以上に火消しが大変だとも
   思っているようである。

    第6話へと続く。

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