アルティメットエキサイティングファイターズ 〜集いし鋼鉄の勇者達〜
    〜第4話 現れる猛者達〜
    小休止を挟んでいる最中に割り振りが決まったようである。一同大型モニターを見つめ、
   告知を待った。
ヴォリスTJ「イリミネーション・チェンバーの割り振りが決まった。モニターにも映し出すが、
       メルアTU嬢から発表があるので聞いてくれ。」
メルアTU「イリミネーション・チェンバー3戦の割り振りは次の通りです。第1予選はエリナ様・
      エレンヌ様・リュム様・サユリ様・ガラリア様・エンリェム様。第2予選はリヴチェ様
      ・メイ様・ミシェード様・アキナS様・ファリナ様・アスカ様。第3予選はライル様・
      バルム様・ディーレアヌ様・エミキス様・ミカ様・ターナ様となります。」
ヴォリスTJ「チェンバーでのルールはKOとギブアップが適応される。この戦闘はリングセレクト
       は選べないので現状で。トリプルスレットのリングはバッドブラッド、ルールはKO
       とギブアップがが適応される。」
メルアTU「呼ばれた各陣営選手は特設ステージへと向かって下さい。現地にて担当のヴァスタール
      様とヴィアシール様が案内してくれます。」
   呼ばれた面々はイリミネーション・チェンバー特設ステージへと向かう。どの面々も緊張した
   面もちで、試合への意気込みが窺える。

ミスターT「そうそう、今後も追加される面々について話しておこう。」
ライディル「強敵と戦えるのですね。」
ミスターT「強敵と言えばそうだが、まだ未作成だから何とも言えない。まあ一部レベルではお前
      さん達の方が強いだろう。どの面々もインパクトは十分になると思うから、いい戦いが
      繰り広げられると思う。」
サーベン「何はともあれ、戦える事こそが俺達の意議。初戦にも俺達を選んで下さい。」
チェブレ「ふぉっふぉ、腕がなるのぉ〜。」
    この3人も戦う事にこそ生き甲斐を感じるようだ。純粋に戦える事にこそ、真の理解が芽生
   えるのは言うまでもない。
ミスターT「お前さん達は勝敗云々よりも試合に出るという意気込みの方が強いな。それに連戦も
      可能のようだな。どうだ、初回にトリプルタッグチャンピオンベルトを渡すからそれを
      防衛し続けて見るか?」
チェブレ「ダンナよしてくだせぇ、ベルトなんざ興味はありませんぜ。」
サーベン「そうそう、戦える事だけが生き甲斐だからな。」
ライディル「でも強さを継続する事も大切なのは確か。ベルトには執着はないが、それを持ち続けて
      いれば相手と戦えるのなら・・・。」
   どうやらミスターTの持ち掛けに興味を抱いているようである。ベルトを持っていれば対戦が
   可能なのなら、それを持ち続ければ試合ができるというもの。
ミスターT「ちなみに特例を設けるとしよう。本来はチャンプは1度敗れればベルトはなくなるが、
      お前達の場合は連続5回負け続けた場合にのみチャンプ移行となる。」
サーベン「マスター、ちょっと多くないですか?」
ライディル「3回まででどうでしょう。」
ミスターT「分かった。連続で3回負けた場合にのみ、チャンプが移行するという形式としよう。」
チェブレ「ふぉーっ、やったるじぇー!!!」
   メルアTUからトリプルタッグチャンピオンベルトを受け取る3人。それらを腰に巻き付け、
   タッグ結成の合図をする。言うなればサバイバルトリプルタッグとでも言うべきか。
メルアJ「対戦相手は追って募集します。それまでは待機していて下さい。」
ミスターT「お、イリミネーション・チェンバーバトルの用意ができたようだ。ではそちらを観戦
      する事にしよう。」


左側 予選第1・イリミネーション・チェンバーバトル登場+試合動画
中央 予選第2・イリミネーション・チェンバーバトル登場+試合動画
右側 予選第3・イリミネーション・チェンバーバトル登場+試合動画

    (予選イリミネーション・チェンバー・3戦終了)
    やはり漁夫の利が大きく響いている。後続から出たレスラーの方が圧倒的に有利であった。
   これも運の要素が大きく絡む。運をも味方にした者こそが勝者であろう。
メルアTU「イリミネーション・チェンバーの勝者を発表します。第1戦はガラリア様・第2戦は
      リヴチェ様、第3戦はエミキス様です。」
   一通り勝利アピールをする3名。しかし次の戦いが本命となると、やはり安心した表情を浮か
   べられないのが実情であろう。
ヴォリスTJ「では小休止を挟んで、サバイバル・トリプルスレットバトルを行う。それまでは休憩
       をしていてくれ。」

ミスターT「ここらで各々のストーリーの紹介をするとしようか。今後追加していく面々は追って
      話すとしよう。」
    休憩中にミスターTから各々の陣営のストーリーを紹介しだす。いくら660人が集ったと
   いっても、その人物達がどの陣営なのか理解できなければチームなど組めない。
   またロスレヴ系列の陣営は善悪問わず、家系の流れで大凡の見当は付く。だがフリハト系列の
   陣営は双方とも全く見当が付かない。唯一見当が付いているのは真のGMであるミスターTと
   ミスターMくらいであろう。

ミスターT「まずはロスレヴ系列から。ACの小説の原点となる作品だ。フリハト完成後に作成を
      開始したが、前者よりも簡単に創れた。当時は手書きだったが、今はコンピューターを
      用いている。手書き能力が落ちたのもこの頃だがね。」
    ロストナンバーレイヴンズ。地球での地下世界を舞台に活躍するレイヴン達の物語。
   殺伐とした世界で異色と思える友情を育み、裏の舞台で出現した悪を倒し続ける活動をする。
   オールロスレヴの原点であり、数々の異名や伝説を作り出す人物が存在した。
    特に代表的な有名人はゼラエルとデュウバ・レイスであろうか。ゼラエルは悪陣営の基礎を
   築いた人物であり、デュウバとレイスは今後の主人公の系譜を継ぐ人物となる。
ゼラエル「俺も色々な意味での縁の下の力持ちといった所だな。」
アマギ「ハハッ、確かに。」

ミスターT「次にリタレヴ系列。ロスレヴの世代より1世紀以上後の話だ。ストーリーに関しては
      今も作成中だが、情けないかな後半あと少しいう所で止まってしまっている。」
    リターン・トゥ・ザ・トストナンバーレイヴンズ。地球と火星を双方に活躍するレイヴン達
   の物語。ロスレヴの子孫が登場し、また伝説の女傑であるメルア発生の作品である。
   後半は伝説のウインドがメインになってしまい、ユウト・シュイル・エルディム・アリッシュ
   の主人公達はサブキャラ位置付けになってしまったのが痛々しい事である。
    やはり大きいのは多くの伝説的人物が誕生した事であろう。メルアを筆頭に、その娘である
   ターリュ・ミュックのペア。戦う生き様が輝かしいライディルやサーベン・チェブレの3名。
   そしてライアの子供達が印象深い。
ターリュ「実際に私達が活躍しだすのは次の話からだよ〜。」
ミュック「そうそう。」
ライア「私達の家系ってリュウル君なのですか?」
ミスターT「まだ完全に話を作ってないから、詳細は何とも言えない。まあ形はどうあれだ、血筋は
      絶対に繋がっている。それは確実だ。」

ミスターT「ここからはまだ完全にストーリーを作っていないものだ。レジェレヴ系列は世界観の
      位置付けが難しい。ロスレヴからリタレヴに受け継ぎは世界設定の年号を見れば分かる
      だろう。実に難しい作品だ。」
    レジェンド・オブ・ロストナンバーレイヴンズ。オールロスレヴの位置付けではリタレヴの
   続編に当たる。世界設定は初代と同じに近い地下世界から地上へあがるもの。
   ミスターTが語る予想としての伝説的な人物は、カズナやクィンツ・ウォードなど。新進気鋭
   のガラリアやトーマスC、そしてゼラエルと共々有名になりつつあるベロガヅィーブも。
   とにかくリタレヴ以上に前後作品として、多くの伝説的人物を排出すると推測される。
ベロガヅィーブ「何か俺に関する秘話があるそうで?」
ミスターT「ハハッ、ミスターMの初会印象ではお前とユキヤMはかなりでかい存在だよ。外見では
      ユキヤM、前に述べたよな。名前ではベロガヅィーブ、お前さんが物凄いインパクトを
      与えたようだ。」
リェデュラ「親父も立派な有名人じゃん。」

ミスターT「アナザレジェレヴ系列は、本来はデスティレヴになるはずだった。しかし題材にした
      作品がとんでもないほどの作品でな。ストーリーはよかったのだが、ロジックが話に
      ならない。この時は完全に諦めたよ。それでデスティレヴという題名を変更し、前編の
      レジェレヴの続編としてアナザレジェレヴとした。」
    アナザーレジェンド・オブ・ロストナンバーレイヴンズ。レジェレヴと同時進行の作品と
   して位置付けられている。世界観などの位置付けはレジェレヴと全く同じ。前編のレジェレヴ
   とは同じ時間軸での進行となる。
    ここでの予測伝説的人物は、やはり主人公のリュウガであろう。後のクローンファイターに
   なる人物である。他には男気あるトーマスKや、最強の女傑として謳われそうであるエイラ・
   リタナーシュ・リーア。エリーデやファナといった隠れた強者も見逃せないであろう。
リュウガ「リュウル兄が表に出てるから、俺は陰の存在ですけどね。」
ミスターT「まあその分、クローンファイターとして伝説のレイヴンとなるが。」
エイラ「リュウガ様の直系の子孫はいらっしゃらないのですね。」
リュウガST「そうですね。クローンファイターになるには、人としての存在から少し離れた者に
       なりますから。」

ミスターT「そして題材作品に少し興味を持った時に企画したのがデスティレヴ系列。レジェレヴと
      アナザレジェレヴとは全く異なる世界観だ。」
    ザ・デスティニー・ロストナンバーレイヴンズ。旧世代の兵器に襲われる最中を生きる面々
   の物語である。こちらもまだ設定だけで、ストーリーは作られていないようだ。
    こちらでも伝説的人物候補が多くいる。リュウガ共々クローンファイターとなるリュヴス、
   巨漢のトーマスWなどを筆頭にメルアの子孫であるリルア・メリア。その娘達のミュリア・
   トルデュといった面々もである。
メルア「本当にそっくりですね。」
メリア「お祖母様がいらっしゃったからこそ、私達が有名になれたのですよ。」
リルア「だねぇ〜。」

ミスターT「オールロスレヴで一応最後の作品がフュチャレヴ系列。新しいハードでのACとなり、
      企画はしたが作るのはまだまだ不明だ。」
    フューチャー・オブ・ロストナンバーレイヴンズ。世界観は未定というあやふやなもの。
   発売される題材の作品が未知数なため、どういった位置付けをするのかミスターTすら悩んで
   いるようだ。
    伝説的人物候補としては、主人公家族とメルア一族であろうか。恒例となりつつあるメルア
   一族であるが、こう伝説を残す程となればメルア本人がどれだけ大きな存在かが窺える。
   他にはミスターTが懐かしむ人物が2名ほど、どうやら実在する人物を題材にしたようだ。
メルア「こちらにもリルア様とメリア様と同じ方々が。」
ミスターT「悪い。私の勢いで作ってしまった。」
フュリア「やはり。」
メルヴュ「でも感謝していますよ。」

ミスターT「他のオールロスレヴと言えば使用前使用後のキャラクターが該当するが、それは各々の
      陣営に属するので各陣のロスレヴとなるだろうな。」
    こちらは特に位置付けはない。そのストーリーのキャラクターの使用前使用後のものを埋め
   合わせで作り出したもの。若返るキャラもいれば歳を重ねるキャラもいる。とにかく完全な
   埋め合わせそのものであろう。
ナリスW「こちらでは活躍できていますよ。」
ライディル「ナリスが大きくなるとなぁ、ああなるのか。」
ナリスW「今度ライディルと対決してみたいね。」

ミスターT「次のは一番世界観を把握している。フリーダムハート系列だ。何分企画打ち出しが13
      の時、完成が18の時だ。外伝に遡るとまだ未完成のものが多い。」
    フリーダムハート・自由なる勇将ヴィアシュラ。完全オリジナルだと自負するミスターT。
   しかし題材となった作品は存在するようで、数多くの題材からチョイスしたといっていいで
   あろう。
ミスターT「余談だが、ヴァルラームの名前は現実世界の現存の寺院名というのが驚いた。完全な
      オリジナルで考えたつもりだったんだが、共通する部分があるとは本当に驚いている。
      またディルヴェズの名前は完全オリジナルだ。現実世界でこれに当てはまる名前は存在
      しない。故にとあるお察し事変では大変なショックを受けたがね。」
   キャラクターの人数もオールロスレヴよりも遥かに多いようである。フリハトから引用した
   面々も数多く存在するようで、正しく原点とも言える作品であろう。
    伝説的人物は特に考えていなかった様子で、ミスターT自身も誰であろうかと首を傾げて
   いる。しかし同一人物が多数存在するという事から、オールロスレヴで有名になったキャラは
   そのままフリハトでも当てはまるという意味合いであろうか。
    彼が話す所によると、こちらでもゼラエルは存在するらしい。ロスレヴ以上に危ない存在で
   あるとの事だ。また他にも非常に面白い逸話があるようだ。
    今ではオールロスレヴでクローンファイターとしての存在であるデュウバ。実は初期の頃は
   ゼラエルも真っ青というぐらいの悪女だったらしい。その度数はミオルムやルボラをも凌駕
   するほどのようで、今の姿が嘘のような存在のようであったようだ。
デュウバ「何かショッキングな話ですね。」
ミスターT「ロスレヴでも本当は悪女にするつもりだった。だが話を進めるうちに善傾向になり、
      今では善まっしぐらの女傑になったな。」
デュウバS「ゼラエルが善人だった可能性もあるのね。」
ゼラエル「よしてくれよ、俺は悪一筋だぜ。」
ミスターT「ゼラエルには悪いが、彼は悪一筋の方が性分に合うかも知れない。」

ユキヤWB「しかし・・・、使用前使用後とは考えましたね。」
    アントニオ=バンデラスことユキヤM、その彼の改良バージョンであるユキヤWB。後半は
   アレンジが多く、端から見ればオリジナリティがないとも取れてしまう。
ディルヴェズL「自分なんかもそうですね。」
ミスターT「第18陣は20人全員がアレンジで、第13陣に至っては全てがアレンジだ。本当に
      埋め合わせでしかない。しかしだ、アレンジキャラクターに関しては強さもオリジナル
      よりもアレンジされている。現存の1から22までの陣営よりレベルが高い事は事実。
      現に最強ロジックであるレスナーロジックが適応されているキャラが大多数存在する。
      攻守共にパワーアップしているのは確かだからな。」
レイアW「お母さんを超えたといっていいのかな。」
   ユウトとライアの間に生まれた4人の子供の1人、レイア=コマツザキ。その彼女のアレンジ
   バージョンがレイアWだ。母親の血を受け継いでか、物凄い勝気で男勝りな性格である。
ミスターT「サシで勝負してみる方が手っ取り早いぞ。」
レイアW「う・・・遠慮しておきます・・・。」
ミスターT「ハハッ、存在感での強さはライアはかなり高いからな。まあ過小評価する必要もない。
      私の独断の解釈では、お前の方が遥かに強い。最強のメルアJに匹敵している。」
メルアJ「わ・・私が・・ですか?」
ミスターT「以前全てのメルアキャラを20連戦サバイバルバトルで競わせた。その結果、現統一
      王者のオリジナルよりお前さんの方が遥かに強い事が判明した。」
   メルアという存在は強さも大いにあるが、運を味方にする力を持っている。その結果が彼女の
   強さである。
ターリュM「母さん強ーい。」
ミュックM「んだんだ。」
ミスターT「馬鹿言っちゃいけない。お前さん達もメルアの娘、そしてエイラ達の祖母だ。運だけは
      力にできなさそうだと言っては失礼だが、それでも実力はトップクラスだよ。」
   メルアの家系は総じて強い。レスナーロジックを搭載してから最強の称号が得られたようだ。
   それでいて誰もが謙虚で優しいともなれば、自然と最強と言うに相応しいであろう。
トーマスS「な・・なんかとんでもない女性と結ばれたようですね・・・。」
ミスターT「ハハッ、確かに。しかしお前あっての彼女達だ。縁の下の力持ちは案外お前かも知れ
      ない。」
トーマスC「羨ましい限りで。」
トーマスK「ですな。」
トーマスW「同じ名前で嬉しい限りですよ。」
トーマスV「トーマスという同名でも、こうまで違うとは驚きですね。」
   第22陣までの現存するトーマスという名前は6人。どれもが個性あるキャラクターである。
   こうまでなるとトーマスという名前は一種の称号にもなろうか。
トーマスE「マスター、私も新たに追加されたようで。」
ミスターT「もはやオールロスレヴ、しいてはフリハトもトーマスなしでは語れないな。」
   ミスターTの話に6人のトーマスは笑いあっている。彼らも存在としては最強の部類に入るの
   かも知れない。

リュウガ「ところで、最初は自分はリュウル兄の子孫という事だったのですか?」
ミスターT「その通りだが、ベース作品がな。リュウル側と同じ時間軸でのストーリー展開であれば
      面白くなると考えたのだ。」
リュウル「存在ではリュウガ君の方が大きいですよ。」
ミスターT「クローンファイターにまでなった存在だからな。ある意味大きい。」
    オールロスレヴでのイレギュラー要素であるクローンファイターズ。ストーリーの裏主人公
   達でもある。ただ単に強いと言えばそれまでだが、その分暗い過去を背負っているのは言う
   までもないであろう。
リュヴス「何故私もクローンファイターに?」
ミスターT「お前さんのオリジナルが当てはまる。」
リュヴスD「私がですか。」
アマギS「私と同じですよ。そうですよね、マスター?」
ミスターT「まあそんな所だ、詳細話はいずれ書くとしよう。今話しては面白くなくってしまう。」
リュヴス「了解です。」
   和気藹々と語り合うオールロスレヴのメンバー。世紀は違えど自然と会話が成してしまうのは
   家系が繋がっている証拠であろう。

リュリア「何だか羨ましい。」
    明るく会話をするオールロスレヴ面々、フリハト面々のリュリアが羨ましそうに彼らを見つ
   めている。そんな彼女の肩を軽く叩き、ミスターTが仕方がないと諭しだす。
ミスターT「世界観が違うからな。現実的なオールロスレヴ、非現実的なフリハト。そこは仕方が
      ないのだろう。」
ユキヤ「でもリュリア嬢の世界は魂の存在も可能なのですよね。それに非現実的だからこそ、絶対に
    考えられない生き返りなども存在しますし。」
リュウジ「クローン転生を用いらずとも同じ魂で同じ存在で生き返れますし。」
   多少現実との誤差が生じるクローン転生を用いるオールロスレヴ。対するフリハトは魔法での
   生き返りや傷の手当て・移動・超常的な攻撃なども可能である。ここが大きな違いであろう。
   オールロスレヴではまず在り得ない。
ヴィドリーガ「ディルヴェズ氏は設定では全ての魔法の使い手でもありますよね。」
メルシェード「ヴァルラーム嬢は全ての武器に関する事や技に関する事にも精通という事で。」
ミスターT「最終的には、だな。ノートに記述した初会時では滅茶苦茶な文面で見せるにも見せられ
      ないものだよ。調整には時間がかなり掛かるが、完成すればオールロスレヴをも凌駕
      するかも知れない。」
   フリハト面々の世界観を窺ったオールロスレヴの面々は呆気に取られている。特に超常的な
   魔法を使えるのが最大のイレギュラー要素であろう。
ミスターT「メルシェードは色々な意味で怖い存在になってるよ。とあるゲーム側では恐怖の暴君と
      認識されている。」
メルシェード「まあその時の操作者はマスターですが。」
ミスターT「それを言われたら何も言えないがなぁ。」
   苦笑いを浮かべる両者。しかし他の659人からすれば、メルシェード本人が怖い存在でも
   あるという現れである。優しそうな雰囲気ではあるが、怒れば恐怖の存在となると認識して
   しまったようであった。

ミスターT「まあ生きる世界は違えど、これだけは言える。ここにいるお前さん達も今後も現れる
      人物も、私の大切な家族のようなものだ。それだけは確実にな。」
ディルヴェズ「ですね。」
ユキヤ「マスターにはもっと頑張って貰わないと。」
ミスターT「肩の荷が重くなる気分だよ。」
    彼の発言で一同が笑いあう。この時一同が初めて一体となった瞬間でもあろう。創造された
   人物・非現実な存在だったとしても、命には変わりはない。同じ創生者から誕生したのなら、
   生きる世界は違えど家族のようなものだ。

リュエラ「しかし・・・、私を含めて660人。明らかに女性の割合が多くないですか?」
    リュエラの発言で頷く一同。明らかに女性陣の方が多い。使用前使用後のキャラに限っては
   その9割以上が女性である。
ミスターT「申し訳ない、私の趣向だ。」
   恐縮そうに陳謝するミスターT。男性陣からすればこれは嬉しいものではあるが。
ミスターT「私も野郎の1人だからな。野郎の性だと黙認してくれ。」
ユキヤ「まあ仕方がないですよ。」
ディルヴェズ「最初の設定では苦手となってますが、俺もその1人ですし。」
   謝る必要はないと両陣営の真の主人公が彼の肩を持つ。他の男性陣も2人と同じだと頷いて
   いる。
    今となっては女性の方が男性よりも断然力がある。双方共の本編で語られているように、
   真女性には敵わない。それは昔も今もこれからも変わりはない。当然現実世界でもだ。

アリナス「でもさ、これだけの人数・・・管理大変じゃない?」
    性別云々前に660人以上のレスラー、そしてこれから現れるレスラー。それらの管理が
   大変ではとアリナスが語る。
ミスターT「ハハッ、それを言ってはお前さん達に失礼だろう。今後増える面々も踏まえ、強引に
      でも押し通してみせるさ。本編でのウインドの生き様である、非現実を現実にする意味
      合いだろう。」
ユキヤ「流石マスター。」
ミスターT「普通の面々はそのままだが、悪陣営の面々の悪役を徹底してくれている事にも感謝して
      いるよ。」
ライア「あれ、素じゃなかったんだ。」
ゼラエル「失敬な。好き好んでこんな役はやりたくないものだよ。」
デア「小説のストーリー上では完全な悪役になる必要があるけどな。まあこの目の釣り上がり具合は
   非常に疲れるがね。」
ミスターT「曲がり間違えばお前さん達善陣営の方も悪陣営になるかも知れない。私も含まれる話
      だが、これは十分注意しなければならない。私の設定での事柄だが、実際でも繋がる
      ケースとすればレイスDやブレナンDの存在だろう。」
レイスD「ですね。」
ブレナンD「悪への道は紙一重ですぜ。」
    話を盛り上げるための存在、それが主人公たちと対する悪陣営。本編では悪の限りを尽くす
   存在だが、素体となる本人達には悪人ではない場合もある。現実問題でも十分当てはまる実例
   なので、こればかりはフィクションとは言い切れない。
ミスターT「そう考えるとお前さん達も別の勢力となる訳だな。悪ではあるが、どちらかと言えば
      中立に近いのか。」
ベロガヅィーブ「まあダンナ、俺達は悪役を演じる為に存在しているようなもの。善役は少々荷が
        重すぎる。」
ゼラエル「陰の縁の下の力持ちも無駄じゃないものよ。」
   今となっては悪役もいいものだとゼラエルもベロガヅィーブも語る。そんな彼らに悪に対する
   一途な一念という意味合いには感服する善役の面々であった。
ミスターT「色々と考えると演じるにも完全なる悪も必要だな。私自らがその役をやっても一向に
      構わないが。」
ディーレアヌ「それやっちゃぁ・・・私達勝てないわよ・・・。」
ゼラエル「ダンナはこちらの道には走ってはならんぜ。」
   ミスターT自身が悪人を演じようと述べるが、それを聞いた一同は反対の声を上げる。特に
   悪陣営の面々がそれでは自分達の立場がなくなると、批難の声を挙げているのが異様である。

男1「ではマスター、私が完全な悪を担おう。」
男2「作って頂いたという事、何らかで役立たないとな。」
ミスターT「ああ、すまない。紹介しよう、ビィルガ・ポーレス・デリフェ・ラビュヌ・タフィナ・
      デュレアの6人だ。全く別で作成した人物達でもある。」
    悪陣営の面々からすれば切り出してきた2人は中途半端な存在と思わざろう得ない。特に
   ビィルガとポーレスの2人は悪陣営とは顔の表情が違う。自分達とは表情が暗くないのだ。
   そんな中、オールロスレヴの親父的存在のリュウジはある事に気が付く。
リュウジ「ビィルガ氏は現実のWWEチェアマンのビンス殿に似ていますね。」
ミスターT「ああ、確かに。本当は別のキャラクターを意識して作ったのだが、やはりチェアマンと
      近くなってしまう。まあ何はともあれ、新しい流れを作ってくれる。それはしっかりと
      約束できる。」
   雰囲気的には紳士な風格であるが、善陣営でも悪陣営でもなさそうな雰囲気が強い。故に善と
   悪の双方陣営からは、動きが読めないイレギュラー要素であろう。
ミスターT「とりあえずそんな所だ。本選バトルが終了したら、再度新しく試合を考えていこう。
      さて、本選のサバイバルバトルを行おうとしようか。」
   長くなった休憩を終えて、一同再び戦いの雰囲気を作り出す。イレギュラー要素に近いが、
   新たな8人が加わってのバトル再開である。


本選サバイバル・トリプルスレットバトル登場+試合動画

    (本選サバイバル・トリプルスレット終了)
    勝利を飾ったのはガラリアであった。スキルの多くが強力な関節技であり、ギブアップが
   設定されている試合形式では圧倒的な戦闘力を誇る。
ミスターT「お前さんのロジックも私のスキル構築の参考にさせて貰っている。それだけ強いという
      事だな。」
ガラリア「恐縮です。」
メルアTU「ではサバイバルチャンピオンベルトをどうぞ。」
   メルアTUからサバイバルチャンピオンベルトを受け取るガラリア。腰に巻き勝利のアピール
   をする。
マイア「何か試合よりもマスターの逸話を聞いている方が楽しいですよ。」
ミスターT「嬉しい限りだが、それだけでは面白くないだろう。」
   マイアが素直に今の感想を述べる。創生者でしか分からない逸話を聞けるのだ、そちらの方が
   魅力的であろう。嬉しがるミスターTだが、半面は呆れてもいるようだ。

ミスターT「少し納得していない部分もありそうだな。ある程度なら質問に答えよう。」
    何でも質問を投げ掛けてくれと語る。意外な発言に一同何を聞くか悩んでいる様子である。
   そんな中我先にと問い掛けたのはゼラエルであった。
ゼラエル「ダンナ、悪陣営とあるが何か意味がおありで?」
ミスターT「ロイヤルランブルがあるだろ、あれで区切った時に考えた名前が悪陣営。他にも悪陣営
      の面々がいる。エルディル達のクローンも含めた陣営も。彼らをしっかりと纏め、頂上
      決戦を行うためにでもある。」
   悪陣営の意味を知ったRAWテーマ命の面々。確かに後者の名前ではピンとこないと思って
   いたらしく、すんなり悪陣営と言い切れる方が楽だとも思っていた。

    次に質問を投げ掛けたのはメルアである。どうやら自分のロジックについてであるようだ。
メルア「マスター。私達のロジックはレスナーロジックと言われておりますが、これに関しても陣営
    があるとお聞きしていますが?」
ミスターT「これも悪陣営と同じだな。レスナーロジックを有するキャラクターだけを集めた陣営を
      作り、これでも頂上決戦を決めた。一同に悪いが本戦とは異なり、私の娯楽と言えば
      当てはまる。」
   これも納得するレスナーロジック面々。娯楽の部分で纏められたのかと少し違和感があるよう
   だが、そこは自分達を創生してくれた真のGMである。黙認するべき一念であろう。

ミスターT「他に質問はあるかな?」
    彼が質問をと伝えるが、今ので出尽くしたようで誰も投げ掛ける者はいなかった。一区切り
   が付いたと思ったミスターTは、再び試合の話へと戻しだした。
ミスターT「なければ試合を再開しよう。次からは各々が個々人で試合を開始してくれ。大々的な
      試合をしたい場合は、ヴォリスTJかメルアTUに頼む。」
   会話を終了し、各々動き出した。今度は軽いウォーミングアップも兼ねた試合も構わないと
   告げられ、特設ステージで全員が身体慣らしを始めだす。

    その間ビィルガは何かを画策しており、早速行動を始めだした。中立に近い人物ほど、何を
   するか予測不可能である。

    第5話へと続く。

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