〜第2部 9人の決戦〜
   〜第6話 12人の決戦1〜
    翌朝に敵側の襲撃があると予測していた一同。しかし次の日には全くその気配はなかった。
   暫くしているとメールにてご丁寧に予告状が送られてくる。
   記述内容は翌日の正午に軍勢で襲撃してくるというものであった。

ライディル「なめやがって・・・。」
シュイル「まあ確実に攻めてくる時間が分かれば楽ですよ。それまで修行に明け暮れるまでです。」
    今回の決戦でライアとユウトは出撃を止めた。
   ライアは絶対安静で動けないので、身の回りの世話はユウトが買って出た。それ以外の面々で
   相手側と戦う事にしたのである。
ライディル「しかしトーベナス社からこっちに移ってから、実に設備が整っているな。」
ナイラ「お褒めに与り光栄です。」
ライディル「先輩から聞いている、トーベナス社が乗っ取られたと。あそこまで強固な企業が、一体
      全体何だって妬まれなくちゃいけないんだ。メチャ腹立つぜ・・・。」
   ライディルの発言を聞き、エルディル・チェブレ・バレヴは重苦しい雰囲気になった。
   彼が話している事は、少なからず自分達にも原因があるからだ。
ライディル「だが、あんたらは正しい判断だったぜ。その行動をしなければ、先輩方とは出会えな
      かったんだからな。深く気にする事はない。」
   まるで3人の心境が分かっているかのように、擁護的な発言をする。
    流石伝説のレイヴンが認めている大物だと痛感した。その言動は正に彼らにそっくりである
   からだ。
   しかし物事を悪くしかも深く考えてしまうエルディルは、どこか吹っ切れない心境であった。
エルディル「・・・本当に申し訳ありません。」
ライディル「フフッ、一途だな。死んだ恋人にそっくりだ。」
   意外な発言に、ブリーフィングルームにいる一同は詳しい内容を聞きたがる。またそれを見透
   かしているかのように、ライディルは過去の話を続けた。

ライディル「エルディル嬢にそっくりな気丈な娘、名前はナリス。小規模の企業の社長令嬢であった
      彼女は、生まれた時から裕福な家庭で育った。だが彼女は物心付く頃になると、それを
      忌み嫌いだした。勢いがあった彼女は家出をしたんだ。」
    ウインドが過去話をするのと同じく、煙草を吸いながら会話を続ける。しかし普段明るい
   彼の表情はなく、どこか暗めなものであった。
ライディル「俺がレイヴンになり立ての頃、家出中の彼女と出会った。俺より強くしっかりした女性
      だったのが印象強い。俺の事を見るなり、依頼を頼みたいと話してきた。それは自分を
      レイヴンにして欲しいという願いだった。この願いは簡単だった。コンコードに彼女を
      紹介し、レイヴンの試験を受けさせればいいだけ。彼女は直ぐ様試験に臨んだ。」
   一服付けながら会話を続ける。恋人の話が彼を優しくするのであろう、表情は今まで見た事が
   ないぐらいの穏やかさだ。
ライディル「テストはすんなり通過した。彼女は社長令嬢というものを捨て、レイヴンとして生きる
      と力強く話していた。」
   煙草を吸い続けるライディルは、深く溜め息を付きながら続ける。その言動を見た一同は、
   先の様子が手に取るように分かった。
ライディル「その後共にミッションを請ける事になった。俺は別ルートから補給物資を輸送する役目
      を担い、ナリスは近辺の偵察を行ってくれた。だが・・・そこに愚か者が現れた。当時
      指名手配中のテロリスト一味だ。奴は無差別に手当たり次第に攻撃を加え、ナリスの
      乗るシャインレッドを容赦なく破壊していた。輸送を終えた俺が彼女の元に駆け付けた
      時、今彼女が目の前で殺された瞬間だった。」
   普段感情を表に出さない彼が、声を震えさせながら話す。当時の彼に相当の怒りが襲ったのが
   よく分かった。
ライディル「奴等によってナリスが殺された事を知った俺は、その場から離脱しようとする奴等を
      容赦なく攻撃しナリスの敵を取った。所詮単なる雑魚にすぎなかった。初心者であった
      俺が簡単に撃破できるほどの奴等だった。だから奴は最低の行為の弱者をいたぶる行為
      を行ったんだと確信が持てた。だが敵を討ってもナリスは帰ってこない・・・。」
   深く煙草を吸うと、口からゆっくりと煙を吐き出す。その行為は過去を振り返った事によって
   目覚めた怒りを再び封じ込めるかのようであった。
ライディル「その後俺はトム師匠の弟子となり、とにかく強くなる事を決意した。自分が弱くては
      守るべき時に大切な人を守れない。憎い奴等だが、それを教えてくれた。今は感謝して
      いる。それに切っ掛けを与えてくれたナリス自身にもな。」
   ライディルの知られざる過去を知った一同は、彼の悪に対する一念の強さが理解できた。
   悪は必ず滅する。それこそ彼が大切な人を守れなかった罪滅ぼしなのであろう。
ライディル「ナリスにただ似ているとは想えない。先輩から聞くと決断力は凄まじいと聞いている。
      おそらくあんたはあいつの生まれ変わりかも知れない。もっと気丈に生きてくれ。その
      彼女に似た姿で落ち込んでいると、俺まで暗くなっちまうからよ。」
   煙草を吸い終えると、そう話しつつ彼女の方を見つめる。その表情を見たエルディルは心の
   高鳴りを覚えた。
   ウインドと同じく自分を心配してくれている彼に、彼女は感無量で一杯であった。

キュービヌ「知らなかった・・・、師匠にそのような過去があったなんて。」
ライディル「辛い出来事だったが、今では良き思い出よ。」
ウインド「本当にトムにそっくりだな。」
    同じく煙草を吸っているウインドは、ライディルの言動を見て小さく笑った。熱血漢が印象
   強いトムの弟子、流石は彼の後継者だと痛感した。
エルディル「・・・直ぐには無理ですが、出来る限り明るく振る舞います。」
ライディル「フフッ、その意気だ。」
   彼の心境を知った彼女は、彼に対する構えの姿勢が薄らいだ。
    エルディル自身の欠点と言える相手を信用しないという行動、これは少なからず師匠である
   デアが影響しているのだろう。
    ウインドもライディルもそれを鋭く見抜き、彼女に心の内を話したのだ。
   相手に自分を理解して貰うには、まず自分から心を開く。それが最善の策であるからだ。
   ライディルの師匠はトムであるが、真の師匠と言える人物はやはりウインドが挙げられる。
アリナス「となるとライディルさんはケジメを付けないとね。理由はどうあれば同じ容姿の女性が
     いるんだから、それなりの誠意は見せないと。ね、デンジャラスガンナーさん。」
   意外な事を切り出してきたアリナス。それを聞いたエルディルは今までにない赤面をし、その
   場に俯く。
   しかしライディルは意外な発言を返してきた。
ライディル「エルディル嬢が構わないのなら、是非とも守らせて欲しい。ナリスを守れなかった罪、
      これを同じ容姿と闘志を持つ貴女を守る事で償いたい。」
   赤面せずにマジマジと発言するライディルを見て、一同は呆れ顔と驚きの顔をする。
   また話題を切り出したアリナス、守ると言ったエルディルは更に驚いているようであった。
ウインド「こいつは生まれてこの方嘘を付いた事がない。彼の発言は誠意ある正確なものだ。お前も
     しっかりとした対応をしろ。断るなら断る、お願いするならお願いする。」
   ウインドの真剣な発言に辺りに緊張が走った。
   その発言はかなり厳しいものであり、更には伝説のレイヴンの彼が話すのだから当たり前で
   あろう。
エルディル「・・・・・。」
ウインド「また付け加えれば、考える時間が必要だな。しかし答えはハッキリ返しなよ。」
   どこか暗そうな表情を浮かべ、ウインドはその場を去っていく。その後ろ姿は何とも言い難い
   もので、一同の胸に悲しさ込み上げてきた。

ウィン「・・・あの方はまだ私を死なせてしまった事を後悔しているようです。」
    いつもの明るさが消え、暗い雰囲気で語るウィン。それにシェガーヴァも徐に頷き、彼女の
   意見に同意した。
シェガーヴァ「お前が死んだ後、彼はもの凄く後悔していたのを覚えている。外に連れ出しさえしな
       ければ、死なせる事はなかったのにと言っていた。」
ウィン「そうですか・・・・・。」
レイス妹「ですが昨年の決戦前に、こうも言っておられました。今の自分がいるのは貴女のお陰だと
     顕然と言い放っていました。風となり悪を滅する、それは亡き貴女の遺言でもあると。」
   それを聞いたウィンは頬に涙が流れる。それは無意識から出たもので、当の本人自体非常に
   驚いていた。
ウィン「相変わらず・・・素直じゃないんだから・・・。」
レイス妹「父の元へ行ってあげて下さい。今彼を元気付けられるのは、貴女しかいません。」
レイス姉「ですね。」
ウィン「・・・分かりました。」
   急いでウインドの後を追っていくウィン。その後ろ姿を見て、レイス姉妹はどこか切なさを
   覚えた。
シェガーヴァ「本来何事もなければ、あの2人は結ばれていただろう。しかし時は残酷。ウィンは
       病死し、ウインドは私を止めるべく死んだ。ウィンの病気はどうしようもなかった。
       しかしウインドの死は私に直接の原因がある。彼の幸せを奪ったのは、私と言えるで
       あろう。」
アマギ「ですが結果的には今こうしているのですから、間違っていたとは思えません。兄も生きて
    いれば、必ずそう語るでしょう。」
レイス姉「・・・アマギは死んだのですか?」
アマギ「はい。ユウトさんが10歳の時です。今から8年前ですね。」
レイス姉「そうですか・・・。」
シェガーヴァ「お前にとって彼は恩人だったしな。」
レイス姉「はい、強化人間から救って頂きました。」
    アマギの死を聞いて、彼を知るオールドレイヴンズは深い悲しみに包まれた。
   アマギの行動は自分達を励まし勇気付け、そして自分では破れなかった試練という殻を破って
   くれた。
    だがその本人が死んだのである。それを聞いてクローン体のレイヴンズは、今自分が生きて
   いる事は正しい事なのかと疑問に思った。

シェガーヴァ「・・・アマギもクローン体として転生させてみてはどうだ、か?」
    オールドレイヴンズの心中を見透かした発言に、面々は驚愕した。まるで相手の心を読んで
   いるかの如く・・・。
シェガーヴァ「彼自身がそれを望まぬぞ。それにパートナーのユリコもな。自分が安らかな眠りに
       つけたのは、我々希望の人材に全てを託したからだ。もし彼を転生させてしまえば、
       間違いなく全力で戦う。だが、それは永遠の苦しみを与えてしまう。お前達が心中の
       底で願っている、古き良き友の分まで戦う。その決意があればいいのではないか。」
   シェガーヴァの発言に、オールドレイヴンズは深く頷く。
    アマギとユリコはいわば自然死。だが自分達は病死・殺害・タブーなクローン転生という
   もの。
    後者の方が適任という訳ではないが、無念で死んだ事により自ら転生を望んでこの場に参上
   した。
    だが前者のケースは未来に全てを託し、己の使命を全うしてこの世を去っていった。
   つまりは無念を残して死んだのではないと言う事である。
   その者を再び転生させるのは、ある意味地獄に等しい。
    タブーであるクローン転生を数多く行っているシェガーヴァ自身だからこそ、相手の心境が
   手に取るように分かったのであった。
シェガーヴァ「クローン転生自体、人間生命の生死を超え違背している大罪だ。だが私は今必要で
       あるから行っているだけ。本来ならこのような手段は使いたくない。新しく生まれて
       くる人材に全てを託したいのが本心だ。」
   近くのイスに腰をかけ、話の続きをしだすシェガーヴァ。その行動はまるで自分達の父親の
   ように見えた。
シェガーヴァ「だが今のこのご時世、正しき道を示す者が必要なのも事実。これが謝った形になると
       ハスラー・ワンのようなものになってしまう。最終決戦などで表立って行動せず、
       サポートに回るのは全てこの為なのだよ。」
   喋る表情がまるで人間そのものの口調に変わり出すシェガーヴァ。その姿は本当の人間その
   もののようである。
シェガーヴァ「私も大破壊を起こしてしまった消えぬ重い罪がある。それをこのような形で少しでも
       罪滅ぼしが出来るなら、私は喜んで行おう。私のこの魂、全魂込めて戦う。」
    一同は鋼鉄の肉体に熱き魂を持つシェガーヴァの強さを知った。
   彼らはその常識とも思える知識は実力で、彼を神のような存在として見ていたのである。
    だが目の前にいるサイボーク戦士は元人間。自分達と同じ熱き血潮が流れた人間を過ごした
   事があるのだ。
   そう自分達と同じ・・・。
    自分達と同じ者がこのような考えられない行いをする、それ自体にかつて人間の心に求めて
   いた神という存在をダブらせていたのであったのだ。
ライア「・・・シェガーヴァ様も、元は私達と同じ人間だったのですよね。」
シェガーヴァ「当たり前だよ。今のこの姿は、自分に対する戒めだ。人間として転生も可能だが、
       この姿こそが私に相応しい。」
デュウバ妹「人間のシェガーヴァさんを見てみたい気もしますが。」
   冗談を交えて、デュウバ妹がそう話す。それを聞いたシェガーヴァは大笑いし、その場に徐に
   立ち上がる。
   そしてジャケットの内ポケットから1枚の写真を取り出し、一同に見せた。
シェガーヴァ「右側に立つのが生前の私だ。その隣にはウィン嬢、彼女の隣にいる青年が今も全く
       変わらないウインドだ。」
   大破壊以前の貴重な写真を見せてもらい、一同は驚きの表情で見つめ続けた。
   向かって右側に立つ黒縁眼鏡をかけた白衣の男性、それが人間時のシェガーヴァ。
   その彼の向かって右側に立つ痩せ細った女性、生前のウィム=レイリヴァイト。
   その彼女の右側隣にいる優男が、伝説のレイヴンとなる前のウインド自身であった。
レイス姉「凄い・・・こんな貴重な写真があるなんて。」
アリナス「ウインドさんの生写真だしね。」
デュウバ姉「そうじゃありませんよ。大破壊前の記録などは、全て大破壊によって消えてしまって
      います。宇宙まで進出していた人類の科学力や個人の代え難き思い出も。」
レイス妹「これこそ・・・奇跡ですね。」
シェガーヴァ「人工知能へ人格を移植する際、思い出となるものは全て私の脳へ記録した。それを
       外部出力し、プリントアウトしたのがこれだ。大破壊の記録は今や無傷では残っては
       いない。」
レイス姉「そうですか・・・残念です。」
   レイス姉が何かを期待していたらしく、頭を下げ残念がる。その意味は他の面々には全く理解
   できなかった。

    だがシェガーヴァはそれを鋭く見抜き、ある発言をしだす。
シェガーヴァ「・・・これは言うまいと思っていたが、いつまでも留めておく事もあるまい。」
   意味の分からない発言に、一同は不思議そうな表情で彼の次の言葉を待った。
シェガーヴァ「ウィムは若い頃に死亡したが、彼女には妹がいた。大破壊の時に命を落としたが、
       その前に結婚し子供を作った。それがレイス、お前の祖母だ。」
   驚愕とも言える発言に、レイス姉妹は今までにない表情で驚く。
    それは2人がウィムと血縁関係にあると言う事であったからだ。
レイス妹「本当ですか?!」
シェガーヴァ「ああ、これは真実だ。それにウィムの妹は2人の子供を産んだ。そのうちの妹の方が
       レイス達の祖母。そして姉の方がデュウバ達の祖母だ。」
   同じくデュウバ姉妹も驚愕の表情をする。
    デュウバ姉妹とレイス姉妹は従姉妹関係に当たると言う事になるからだ。
   それ以前に自分達が血縁関係にある事に驚愕する4人であった。
デュウバ姉「そ・・・そんな・・・、レイスが従姉妹・・・。」
シェガーヴァ「お前達の祖母を産んだあと、2人の姉妹はバラバラになった。その孫達が皮肉にも
       1人の女性の元へ集い、その後今の形になったのだから驚いている。デェルダは
       お前達の祖母達、その娘達に命を救われたらしい。」
デュウバ姉「・・・だからあれほどに私達を命懸けで守ってくれたのですか・・・。」
レイス姉「私達が揃って重い重病にかかった時、レイヴンとしては異例の依頼をこなしていました。
     まさかそのような事だったとは・・・。」
   驚愕の重みが病室を包む。しかしそれは恐怖というものではなかった。
   ただ単に今まで知られなかった事を聞かされた事で、それらに関係する人物達が発する驚きの
   一念が室内を包んでいたのである。
デュウバ姉「それにしても・・・ウィン様が私達と血縁があったとは・・・。」
ライア「そうなるとデュウバ様達は私達の祖母になる訳ですね。」
マイア「そうね。6人も祖母がいるなんて驚き。」
シュイル「この子達も皆さんのお孫さんになりますね。」
   ユウとアイを抱きかかえ、シュイルがそう話す。その小さな腕の中で、2人の子供達は静かに
   眠っていた。
ライア「フフッ、ユウト様にそっくりですね。」
シュイル「そうですか?」
ライア「子供達を抱く姿がよく似ています。」
   別の話題に移った事により、過去を振り返っていた姉妹達は何とも言えない気分になる。
    目の前にいる小さな命が、自分達の子孫なのだから。そして2人を守らなければという強い
   一念が、彼女達の心中に湧き出てきた。
   そんな彼らをシェガーヴァは優しく見つめていた。自分の大切な家族の一員として・・・。

エルディル「ACで一番使いやすい脚部って何でしょうかね。」
ライディル「俺は走行系よ。師匠から受け継がれているからな。」
ナイラ「私は祖母から受け継がれている、2脚部でしょうか。」
    大型ガレージにて機体の再調整をしている一同。ライアは今後などの大事を取って病室で
   待機し、側にはユウトとウィンが付き添いでいた。
   その他の面々は明日の決戦を万全な状態で向かえるべく、己の分身たるACをメンテナンスを
   している。
シェガーヴァ「人工知能が完成した。あとは機体構成とロジックだが、お前達やってみるか?」
シュイル「へっ・・・いいんですか?」
シェガーヴァ「大まかな動きをセットアップすれば、後は人工知能が独学に基づき思考していく。
       使えば使うほど高性能になっていく仕組みだ。」
レイス妹「私の分身機体も作れます?」
シェガーヴァ「フフッ、お前次第だ。」
   それぞれのレイヴン達は自分の分身とも言えるロジックを持つ、人工知能量産型チップを組み
   始めた。
   シェガーヴァとレイシェムの指導の元、慣れない手つきでコンピューターを操作しだす。
   だがその瞳はまるで子供のようであり、彼らが楽しんで行っている事が言えよう。
    決戦まであと12時間を切った。外は静かでこれからの激戦を予測するかのような、嵐の前
   の静けさのようであった・・・。
                               第6話 2へ続く

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